2014年3月28日金曜日

腸脛靭帯炎

腸脛靭帯炎はランナー膝と呼ばれる位、ランナーに多いスポーツ障害です。
慢性化するとなかなか治りにくく、シーズンを棒に振ることもあります。

○腸脛靭帯
大転子という脚のつけ根の骨から、太ももの外側を通り、脛骨(膝下の骨)にまでつながっている、長い靭帯です。
膝の外側の安定を保つ役割を果たします。



○腸脛靭帯炎とは
腸脛靭帯炎はランナー膝の一種で、ランニング中に膝の屈伸を繰り返すことにより、腸脛靭帯が大腿外側上顆部で擦れて炎症を起こした状態の事を言います。
オーバーユース(使い過ぎ)が原因のスポーツ障害です。

○症状
初期は膝の外側が緊張するような違和感や痛みを感じます。ランニング中やランニング後に痛みが現れ、休むと治まります。
症状が進行してくると、痛みは徐々に大きくなり、なかなか治まらなくなって慢性化します。
重症化すると痛みで膝の曲げ伸ばしが困難になり、日常生活にも影響が出ます。

○腸脛靭帯炎の治療法
腸脛靭帯は大殿筋、中殿筋、大腿筋膜張筋の3つの筋肉から構成されます。

これらの筋肉が緊張すると、腸脛靭帯が引っ張られ、強い負荷がかかるので、これらの筋肉に刺鍼して緩めてやることにより、腸脛靭帯の張力を緩め、摩擦部分の負担を減らします。
他に圧痛部分や炎症部分に刺鍼する事により、鎮痛や消炎効果があります。
オーバーユースが原因の疾患ですので、練習量を減らしたり、セルフケアとしてストレッチや局所のアイシングも大事です。

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