2014年4月3日木曜日

顎関節症

今日は、近年増えてきている顎関節症について取り上げてみます。

顎関節症のような症状が出ても、病院?歯科?どこに通えばいいのか分からず、我慢している方も多いのではないでしょうか?
実は、顎関節症も鍼灸の適応疾患なんですよ。

顎関節症とは
・症状
○顎顔面痛=あごや頭、顔が痛い
○開口障害:=口が開かない、開けにくい
○関節雑音:あごを動かすと関節が鳴る
以上が顎関節症の三大疾患と呼ばれています。

・原因
○噛み合わせの異常
○顎関節の損傷
○偏咀嚼(咀嚼の偏り)
○ストレス
その他色々な複合因子が重なり合い起きるといわれています。

・分類
○筋肉の障害によって起こるタイプ(Ⅰ型)・・・鍼灸適応
○関節包・靱帯の障害によって起こるタイプ(Ⅱ型)
○関節円板の障害によって起こるタイプ(Ⅲ型)
○変形性関節症によって起こるタイプ(Ⅳ型)

・治療
病院や歯科では、装具での噛み合わせの矯正、薬物療法、物理療法、外科的療法が一般的のようです。
では、本題の鍼灸治療についてです。
上の分類のⅠタイプが鍼灸の適応になります。
咀嚼運動に関わる筋は、側頭筋、咬筋、内側翼突筋、外側翼突筋の4つがあります。

その中から原因となった筋を触診や症状から探し、刺鍼して緊張を解いてやる事で顎関節症の症状を改善します。
特に側頭筋が緊張すると、顎関節症だけでなく、偏頭痛、耳鳴り、めまい等の症状が付随することが多いので、それらの症状も治ります。

・ひとこと
普段の生活の中で、食事って意外に大きなウエイトを占めています。
顎関節症のせいで、食事の時間が苦痛になったり、大好きな物が食べれなくなる事は、大きなストレスですよね。
顎関節症でお困りの方、一度鍼灸治療をお試し下さい!

2014年3月28日金曜日

腸脛靭帯炎

腸脛靭帯炎はランナー膝と呼ばれる位、ランナーに多いスポーツ障害です。
慢性化するとなかなか治りにくく、シーズンを棒に振ることもあります。

○腸脛靭帯
大転子という脚のつけ根の骨から、太ももの外側を通り、脛骨(膝下の骨)にまでつながっている、長い靭帯です。
膝の外側の安定を保つ役割を果たします。



○腸脛靭帯炎とは
腸脛靭帯炎はランナー膝の一種で、ランニング中に膝の屈伸を繰り返すことにより、腸脛靭帯が大腿外側上顆部で擦れて炎症を起こした状態の事を言います。
オーバーユース(使い過ぎ)が原因のスポーツ障害です。

○症状
初期は膝の外側が緊張するような違和感や痛みを感じます。ランニング中やランニング後に痛みが現れ、休むと治まります。
症状が進行してくると、痛みは徐々に大きくなり、なかなか治まらなくなって慢性化します。
重症化すると痛みで膝の曲げ伸ばしが困難になり、日常生活にも影響が出ます。

○腸脛靭帯炎の治療法
腸脛靭帯は大殿筋、中殿筋、大腿筋膜張筋の3つの筋肉から構成されます。

これらの筋肉が緊張すると、腸脛靭帯が引っ張られ、強い負荷がかかるので、これらの筋肉に刺鍼して緩めてやることにより、腸脛靭帯の張力を緩め、摩擦部分の負担を減らします。
他に圧痛部分や炎症部分に刺鍼する事により、鎮痛や消炎効果があります。
オーバーユースが原因の疾患ですので、練習量を減らしたり、セルフケアとしてストレッチや局所のアイシングも大事です。

2014年3月27日木曜日

膝の裏の痛み

東京も一気に暖かくなってきましたね。
今週末は花見を予定されている方も多いのではないでしょうか?

暖かくなり急に歩く量が増えて、膝を痛める方って結構多いんですよね。
その中でも、今回は膝の裏側が痛むケースにスポットを当ててみましょう。

膝の裏が痛む場合、主な原因として足底筋や膝窩筋の緊張が考えられます。
これらは膝の裏側にある非常に小さい筋肉です。
急に歩く量が増えて、これらの筋肉を使い過ぎると、正座をする時に痛みが出たりします。


 

他に、腓腹筋やヒラメ筋と呼ばれる、ふくらはぎの筋肉も膝の裏から始まるので、
緊張があれば、一緒に刺鍼して緩めてやります。
立ち仕事をしている方のふくらはぎは、凄く緊張していることが多いですね。

鍼治療ですが、膝裏やふくらはぎの左右を比べて、圧痛点や緊張している筋肉に刺鍼していきます。
膝裏はあまり太い鍼を使うと痛みが悪化するので、3番までの鍼を使います。




2014年3月7日金曜日

シンスプリント

そろそろトラックシーズンも開幕する時期ですね。
この時期悩まされるのが、シンスプリント。

オーバーユース(使い過ぎ)による代表的な疾患ですね。
下腿内側に位置する脛骨の下方1/3に痛みが発生する症状です。
すごく痛いんですよね~。私も現役時代はよく悩まされました。

原因は、簡単に言うと、ふくらはぎの筋肉の使い過ぎです。(特に長趾屈筋や後脛骨筋)
これらの筋肉は脛骨に付着していますので、使い過ぎにより筋肉が緊張状態にあると、付着部の脛骨部が引っ張られて、骨膜に炎症を起こした状態がシンスプリントです。

当院では、使い過ぎて緊張状態にある筋肉に直接鍼をすることで、それらの筋肉をゆるめる事により付着部の脛骨への緊張緩和を目的とした鍼治療を行います。

インナーマッスル鍼療法により、表面の腓腹筋やヒラメ筋だけでなく、深部の長趾屈筋や後脛骨筋までしっかりと緩めますので、早期の競技への復帰が可能になります。


2014年3月6日木曜日

Jリーグ開幕

ソチオリンピックが閉幕したのも束の間、2014Jリーグが開幕しましたね!

今年は、W杯イヤーと言う事もあり、非常に熱い戦いを期待しています。

注目チームは何と言っても、セレッソ大阪!

久々のビッグネーム、ウルグアイ代表のフォルラン選手が加入し、柿谷選手、山口選手、南野選手と期待の若手が多いチームに大きな影響を与えてくれる事でしょう。

明日からは、世界室内陸上も始まります。
注目は何と言っても、60mに出場する桐生選手。
室内日本新を出せば決勝進出も可能ですので、世界の強豪とどこまで勝負できるか注目です。

次回は、これからのシーズンに増えてくるスポーツ障害、シンスプリントについての記事を書こうと思ってます。